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きっと映画化するんだろうなぁ、『キャプテンサンダーボルト』

『キャプテンサンダーボルト』(阿部和重・伊坂幸太郎)

キャプテンサンダーボルト

阿部 和重.伊坂幸太郎 / 文藝春秋





阿部さんと伊坂さんの共作という事で
若干の危惧があったのですが…(伊坂さんの持ち味を殺してしまうのではないかと)


とんでもない!!


大傑作です\(^o^)/




まるで”冒険活劇映画”(←古い!(笑))を観ているみたい!(だって、そうとしか表現できないだもん)


テンポの速い展開と良く練られたストーリー構成

そして、キャラクターの個性が際立っているので

最初のページからどんどん物語にのめり込んでいってしまいます!


もっと、もっと早く出逢うべきだった!この本に!!



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1973年式のポンティアック・ファイヤーバード・トランザムを乗り回している相葉時之。


マイケル・チミノ監督の映画『サンダーボルト』に出てくる車と同年型式のものだ。


(ここで本を読む前に映画『サンダーボルト』のあらすじを頭に入れておくのもいいかも☆)



相葉は予想を裏切らず

これでもかと次々とトラブルを起こし、同じ少年野球チームだった仲間たちを巻き込んでいく。



一方、かつて相葉の親友でもあった井ノ原悠にはアレルギーで悩む子供と心身症の妻がいる。

(井ノ原!絶対に首を突っ込むんじゃないぞーーーーー!と

 多分、読者の半分ぐらいの人たちは祈っていたと思うのだが、

 巻き込まれないとお話にならないからね〜( ̄^ ̄)ゞ仕方がない…)


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「ガイノイド脂肪に注目しろ!」 ←女性特有のセクシーな脂肪?

…から小説が始まり、楽天の田中将大投手の話もところどころに折り込み
映画の『サンダーボルト』(←本当にある)と
『雷神戦隊サンダーボルト』(←物語の中でのみ存在する)や
相葉と井ノ原の小学校時代の亡くなった同級生(委員長と呼ばれていた)の家族など
複雑に絡み合っているものを、きちんとリンクさせて楽しませてくれるところはさすがです!



小説家”阿部和重”と”伊坂幸太郎”が持てる技術をすべて注ぎ込み

「トリヴィアルな情報も入れて、その流れの中で伏線も埋め込む。」(←”本の話WEB”より)

と話していた通り、何気ないシーンがすべて意味のあるものだったというのは感動ものですね♥(*´艸`*)


”本の話WEB”には『ふたりで村上春樹さんとたたかう』というテーマでも話し合われていて

伊坂さんが「阿部さんなら村上春樹さんと対抗できるんじゃないか」と言ってしまうくらい

阿部さんの才能を買っていたというのです

(私はこの『キャプテンサンダーボルト』を読み、
 ふたりは、絶対”村上春樹さん”を超えた!と思ったけれどね)


そうして、史上最強な完全合作が実現するわけですが…


2011年8月には、男3人(阿部さん、伊坂さん、元編集者)で蔵王へ取材旅行に行き
玉こんにゃくを食べたそうなんです。。(何だか微笑ましい)

完全合作というのは、お互いに尊敬し、共感し、信頼し合っていないと出来ませんよね

そういう意味でも最強なコンビネーションだったわけです


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物語に戻りますが

私が好きなのは何といっても、犬の”ポンセ”です♪


えっ、何で犬なの?って


カーリーコーテッド・レトリーバーですよ!すごいじゃないですか
(黒っぽい巻き毛の大型犬、通常回収犬として活躍する犬種)


しかも、本当の名前がわかんないんですからねーーーーー(いい加減な性格の相葉ちゃんのせいで)

「バース」って呼んでも振り向かないから、多分「ポンセ」だったんじゃねー?的な…(笑)

(プロ野球の助っ人外人の名前だったらしい)

この辺のくだりや少年野球チームで使っていたサイン(ダブルスチールなど)が役立つところとか

野球好きの人には堪らないシーンも満載です ??


女子受けしそうなヒロイン「桃沢瞳」も魅力的ですよね

知的で積極的に事件に関わっていく女性!しかもキレイ♪

ヒーロー戦隊ものにはステキなヒロインも必要不可欠!


映画化されるなら誰が抜擢されるのかなーーー

あんまり変な女優にやって欲しくないなぁ



そうそう、主役二人の相葉時之と井ノ原悠は

どうしても《嵐》と《V6》を思い浮かべてしまうところだけど

それは違いますからねーー
 
そこだけは、絶対お願いしますよ!!!(断じて、相葉ちゃんとイノッチではない)


最近の映画は、物語に合った俳優や女優を選んでないでしょ

出来れば映画化して欲しくない作品だよね!

(ビブリアの二の舞いになるから剛力だけはやめてくれ!)

でも困ったことに、いかにも映像化したくなるような作品なのです




そう言えば、蔵王の河口周辺は最近まで噴火のレベルが上がっていたけれど

警報が解除されたらしいですね(おぉ、撮影できちゃうじゃないかっ)


『雷神戦隊サンダーボルト』を撮影したとされる蔵王の『御釜』。。

物語の鍵を握る場所だけに行ってみたいですよね…


子供のころのヒーロー戦隊ものシリーズなんかも、私、好きだったからなぁ~
(ピンク役は女子の間で奪い合いww)

主役はレッドだけど、軽いノリでレッドをサポートするブルーも人気あるよね~☆


だから、相葉ちゃんと井ノ原くんに例えるなら

やっぱりレッドは井ノ原くんで相葉ちゃんはブルーの”ライトフット”かなって思うけど!


でもって、文中での二人も「俺がレッドで、お前がブルーだ」という

かなり大人げないその辺のやり取りも面白くって!


「これは全部、ガキの頃の思い出のおかげだ。
 あの頃に見聞きして、味わったことのすべてが、今の俺たちを守ったんだ。」

…というセリフ通り

常識に惑わされないことと、

自分たちの手で培ってきた経験の力は、いざという時に役に立つのかもしれません


「常識を疑え!」「常識を疑え!」「常識を疑え!」


+++おまけ+++ 


読書中も読後も、たくさんググりました!

『サンダーボルト』の映画は本当にあるのか?とか
「ガイノイド脂肪」のこととか。(蔵王の御釜もね)

ついでに(っていうと失礼だけど)
阿部和重さんの作品を知らなかったので(無知でゴメンナサイm(__)m)調べたところ
『グランド・フィナーレ』(芥川賞受賞作品)
『ピストルズ』『インデイヴィジュアル・プロジェクション』などがあげられること。
今後、読んでみたいですね^^
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by ai-3sun | 2015-07-29 14:53 | books