『スカラムーシュ・ムーン』(海堂尊)


”スカラムーシュ”こと彦根先生が出てくるシリーズは、絶対的に面白い。


シードラゴン(海竜)って、 ”タツノオトシゴ”の意味だったのね…とか

そういう何て事のない発見すら楽しいのだ。(余談ですけどw)


スカラムーシュ・ムーン

海堂 尊/新潮社

undefined


今回の物語の軸になるのは、新型インフルエンザワクチンの開発。

それを政治的な思惑によって阻止しようとするお役人たち。

あ~あ、全く霞が関の官僚には嫌気がさしてくるよね。

(本当にありそうなので…)


唯一救われるのは、卵へ愛情を注いでいる人達の存在だ。


ニワトリの卵からインフルエンザのワクチンが出来るとは聞いていたけれど

ニワトリを飼育し、無精卵ではなく有精卵の卵を産ませ

その卵を搬送する事は、想像以上にデリケートで大変な仕事なのだ。


(こんなに卵を大切に扱ってくれてるから

 私達はいつも美味しい卵を食べられるんだね。ありがとう!)


そして、インフルエンザワクチンの製造も、研究所はもちろんのこと

養鶏業者や運送業者の方々の力がないと出来ないんだな…と痛感。


それにしても、なぜニワトリに”鳥インフルエンザの予防ワクチン”を投与出来ないのかって

疑問も残るよね?

(それに関してはこの本の中で詳しく描かれているけれど)


安価で卵が手に入る事は、私たちにとっては非常に有難いのだけれど

こんなにリスクが高いのに適切な価格で取引されなかったら

仕事をする人がいなくなってしまうんじゃないだろうか…


政治的な背景だけじゃなく、

インフルエンザ患者が急増中の今だからこそ、より興味深く読める一冊だと思う。


インフルの予防法? それは、

「手洗い」「うがい」「養鶏業者さんへの大いなる感謝の気持ち」を怠らないこと!です。
(私の場合はね!)


---------------------------------------




[PR]

by ai-3sun | 2016-12-15 22:52 | books