『北欧の挿絵とおとぎ話の世界』


北欧の挿絵とおとぎ話の世界

海野 弘 / パイインターナショナル




『北欧の挿絵とおとぎ話の世界』で紹介されていた挿絵画家のひとり

”カイ・ニールセン”に心惹かれた。


カイ・ニールセンは1886年デンマークのコペンハーゲンで生まれ、

イギリスのアーサー・ラッカム、フランスのエドマンド・デュラックと並んで

《挿絵の黄金時代》をつくったイラストレーター。


この頃のデンマークは、日本との交流が深く”ジャポニズム”(日本趣味)が

ニールセンの絵にも影を落としていたそうだ。

27歳の時にイギリスで挿絵画家としてデビューし、

”In Power and Crinoline”(「おしろいとスカート」)を出版。




ます、本書に出てきた「乙女と養母(イラスト1)」の挿絵について。


娘(乙女)が養母(魔女)に開けてはいけないと言われていた3つの部屋をのぞいたため、

【星】【月】【太陽】を逃がしてしまうシーン。


飛び去ってゆく月を見上げる白いドレスを着た乙女と

これからの運命をほのめかすかのように

乙女の左側に描かれている禁断の実を食べてしまうアダムとイブの姿が描かれている。


☆この挿絵の、”星がちりばめられた月”のファンタジックな美しさといったら…☆




「乙女と養母(イラスト2)」は

水を飲もうとした王子が、水面に映る美しい女の顔を見つけるシーン。

その美しい人とは、養母に呪われて口がきけなくなり、木の上に隠れていた乙女だった。




そして、代表作「太陽の東、西の月」(East of the Sun and West of the Moon、1914年)は

ノルウェーの民話集。


ニールセンは、北欧の青白い夜の空間の中に、幻想的な月や星をちりばめて

きらびやかな世界を作りだしている。


「太陽の東、西の月(イラスト1)」は

白くまに乗った乙女の姿が描かれているのだが、

白くまというのは王子の仮の姿。

月や星が、哀しいほどの淡い光でまわりを包み込み、

零れ落ちてくるかのような”白い光の葉”がとても美しい。


ニールセンの「太陽の東、西の月」には

エキゾチックな”波”や”細長い柳のような木”が多数描かれている。

特に「太陽の東、西の月(イラスト3)」の

”北風”が乗っている”波のしぶき”は日本の浮世絵そのもの。


「太陽の東、西の月(イラスト4)」では

細い橋(螺鈿細工のような模様)の上に馬に乗った乙女と王子がいるのだが、

後ろの赤い布(?)のようなモノの色が、やはり浮世絵を思わせる。

橋の下の方では、”波”と”岩”と”松の木に似た枝”が印象的だ。



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他にも素晴らしい挿絵画家の作品がたくさん掲載されていたのですが、

とりあえず、感想はここまでにしときますね^^


興味があった方は、是非ご覧ください!!
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by ai-3sun | 2016-02-15 23:10 | books