『夜の国のクーパー』(伊坂幸太郎)

夜の国のクーパー (創元推理文庫)

伊坂 幸太郎 / 東京創元社




伊坂幸太郎さんはすごい小説家だ。


以前誰かがテレビで言っていたのだが、

「小説の良し悪しは、どれだけ悪役を上手く描けるか」だと。



まさにその通りだと思う。

伊坂さんの小説に登場する悪者は
感心するぐらい冷酷だ。

それでいて、

暴力シーンはうまくぼかしながらも

読み手の想像力を最大限に煽っていく。


私は被害者がどれほど酷い仕打ちをされているのか

頭の中で勝手に膨らませ

激怒したり大いに悲しんだりしてしまうのだ。


それにしても、、、

猫のトム君がとても魅力的である。


読んでいるだけで
猫が獲物を狙うときの表情や
ひげやしっぽの様子まで
全部思い浮かべることが出来てしまう。

…トム君がここにいて

今まさに私に喋りかけているような…♪


私はこの本を読みながら
猫と話が出来るということで
”村上春樹”さんの小説を思い起こしていたのだが、
どうやらそれは、全然関係がなかったみたい (~_~;))

(”あとがき”によると、作中の名前に関しては
 大江健三郎の『同時代ゲーム』の中の登場人物の名前になぞらえたらしい。)


そうなのか…

いつか機会があったら読んで見よう。



小説の後半の方では
物語の中の”冠人”が、”安倍総理”とダブってしまった。

.........あぁ、そうかも。

私達も疑ってかからないと
村人たちのように
騙され続けることになるかもしれないな。


そんなことを思った。
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by ai-3sun | 2015-06-20 22:41 | books