最大のミステリーとは?

最後のトリック (河出文庫)

深水 黎一郎 / 河出書房新社





『最後のトリック』~深水黎一郎作~


昨年、この本の事が新聞で紹介されていたので
翌日本屋さんに行って即買いしたのですが

やっと読み終わりました(^^;  遅すぎ~~


”読者が犯人”というミステリー史”最後のトリック”!!
…と聞いたなら

ミステリーファンとしては、かなり気になりますよね♪


解説で島田荘司さんが

結果として究極の「フーダニット」は、
冒頭に述べた「ホワットダニット」に近づいたように私は感じた。

(ちなみに冒頭に述べた「ホワットダニット」とは、エドガー・アラン・ポー作『モルグ街の殺人』のことを指している。)


…と話しているように


重要なのは、
どうして読者が犯人にならなければならないのか?ってことです


これは読者に対して、言いがかりをつけているようなものですから…



作者は、

何のために、どんな形で、
”私たち読者”を関わらせていこうと思っているのでしょう?



例えば、東野圭吾さんのような推理作家の場合、
”大学で心理学の講座を受けもっている博士が登場”となると
犯人ではなくても何かしらのヒントを与えてくれていたりします。


けれども、本書においては
そういうはっきりとしたヒントを期待するのはどうかと思います。


(かと言って、本題に関係ないと思われる話も
”読者が犯人”となってしまう理由を
”納得”させるためには必要不可欠な部分なのだという事もお忘れなく!)




とにかくこの本は、最後まで一気に読んでしまいましょう!



読後、

私は読者が犯人にされてしまった矛盾と、

他の方法で
なんとかして”その人”を救えなかったのではないか…というような

様々な苦い気持ちを味わうことになりました。



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ところで、知人に聞いた話ですが…


「推理小説は、犯人がわからないと安心して読めない。」
という友達がいるというのですが
本当にそんな人っていると思いますかー?


居るなら、

むしろ、その人の方が私にとっては最大のミステリーですけどw
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by ai-3sun | 2015-03-16 22:13 | books